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カテゴリー:ガラスの種類・特徴

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私たちの生活の身近にある「ガラス」ですが、近年、さまざまな種類が登場してきています。 新たな性能を付加された特殊なガラスも多く、毎日の生活を陰でしっかりとサポートしてくれていると言えるでしょう。

しかし、こうしたガラスの種類が増える中、「ガラスの種類がありすぎて、どのガラスにどんな性質があるのかよくわからない!」という悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。

ガラス交換を検討する際に知っておきたいガラスの種類について、「フロートガラス」について解説します。 ガラス交換でフロートガラスをおすすめされたら、いったいどんな特徴を持つガラスで、どんなメリットがあるのでしょうか。

フロートガラスとは

フロートガラスイメージ

ガラス屋さんに「フロート板ガラス」や「フロートガラス」と説明されたときには、ごく普通の透明ガラスを思い浮かべると良いでしょう。

「透明」とはいっても、厳密にいえば「透明」ではありません。 厚みのあるフロートガラスを見た場合や、フロートガラスを数枚重ねて見た場合には、薄い緑色に見えます。

フロートガラスとは、フロートガラス製法と呼ばれる方法で作られたガラスのことです。 スズなどの金属を溶かした上にガラスを溶かし、薄く浮かべることで、大きな板状のガラスへと加工されます。

それまでの製法と比較して、大きなガラス板を安価に作り出すことができるようになり、またガラスとしての品質も高かったことから、1960年以降、急速に世界へと広がっていきました。

現在でもフロートガラスは、「ごく一般的なガラス」として知られ、商品のディスプレイ棚やショーケース、そして住宅の窓ガラスなど、さまざまな場所に使われています。 また、強化ガラスや防音ガラス、そして合わせガラスなども、このフロートガラスを元にして製造されます。

フロートガラスの特徴

ではフロートガラスには、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。 フロートガラス採用のメリット・デメリットについても紹介していきます。

特徴1「厚みの種類が豊富」

フロートガラスの特徴の1つは、ガラスの厚みの種類が豊富であるという点です。 2ミリ、3ミリ、4ミリなどのごく薄いタイプから、15ミリや19ミリといった比較的分厚いガラスまで、種類豊富に販売されています。

ガラスの厚みは、強度や求める雰囲気に大きく関わる問題です。 厚みの選択肢が多いということは、それだけ「自分が求める条件に合うガラスを探しやすい」ということでもあります。

見た目がごく透明に近いという点も、雰囲気を重視する方にとっては嬉しいポイントだと言えるでしょう。

特徴2「加工がしやすい」

フロートガラスには、加工がしやすいという特徴もあります。 自分が求める大きさにカットすることも、比較的容易です。 穴をあけたり、少し変わった形にしたりすることもできるでしょう。

近年のDIYブームの影響もあり、「ガラスのテーブルトップ」や「ガラスの飾り棚」製作に挑戦する方も増えてきています。 このような場合でも、加工が容易なフロートガラスであれば、失敗する可能性が低くなります。

特徴3「安価に施工できる」

見積もりイメージ

フロートガラスとは、流通量も多いごく一般的なガラスでもあります。 その他のガラスと比較して、安価に採用できる点も非常に大きな特徴と言えるでしょう。

安価に購入できる分、「大きさ」や「形」にこだわって採用することも可能です。 あらゆる意味で自由度が高いガラスと言えるのかもしれません。

特徴4「機能面では、新しいガラスに劣る」

ここまでは、フロートガラスが持つ「良い意味での特徴」に的を絞ってお伝えしてきました。 しかし残念ながら、フロートガラスにも「あまり良くない意味での特徴」があります。

特に機能性ガラスが発達し、種類豊富になってきた今だからこそ、こちらの特徴についても、しっかりと頭に入れておきたいところです。

フロートガラスの機能面での特徴は、良くも悪くも「普通のガラスである」という点です。

割れにくさで言えば、フロートガラスよりも強化ガラスの方が優れています。 外の温度を室内へと伝えにくくしてくれるのは、エコガラスでしょう。

うるさい場所に採用するときには、フロートガラスよりも防音ガラスの方がおすすめですし、防犯性能を高めたいときには防犯ガラスの方が、大きなメリットがあります。

ガラスとしては必要十分な能力を発揮してくれるフロートガラスですが、近年はプラスアルファの性能を求める方も少なくありません。 このような場合には、フロートガラスでは満足できない可能性もあります。

フロートガラスを導入するメリットとは?

これらの特徴を踏まえて、フロートガラスを導入するメリットについて考えてみましょう。

フロートガラスは、古い時代から使われ続けている、ごく一般的なガラスです。 性能面では他のガラスに劣る点も多い中で、導入する最大のメリットはずばり「価格」と言えるでしょう。

ガラスは、人々の生活に欠かせないものだからこそ、ありとあらゆる場所に活用されています。 中には、「ガラスとしての性能はそれほど高くなくても良い」という場所もあるはずです。

  • ショーケースの中ガラスの棚板
  • 棚のガラス扉
  • 室内窓

これらの場所では、「安価に施工できる」というフロートガラスのメリットは非常に大きくなります。

またフロートガラスは、多くのガラス屋さんで常備されています。 万が一何かトラブルがあったときでも、「ガラス屋さんがその場で修理・交換に対応できる」というメリットがあります。

「とにかくすぐに何とかしてほしい!」という場合も、フロートガラスを採用するメリットは大きくなります。

フロートガラスを導入するデメリットとは?

では反対に、フロートガラスのデメリットが大きくなってしまう場面には、どのようなものがあるのでしょうか。

近年の住宅は、非常に断熱性能が高くなってきています。 新築ではなくても、リフォームで性能アップを目指す方も多いことでしょう。 こうした家にフロートガラスの窓を採用すると、残念ながら家全体の性能を落としてしまうことが予想されます。

熱の出入りが激しい窓は、家全体の断熱性能を考える上で、欠かせない場所だと言われています。 断熱性能が低くなれば、冷暖房の効率も低くなってしまうでしょう。

「高いガラスは嫌だから」という理由でフロートガラスを採用しても、その他の部分で出費が増え、家や家族にとってマイナスになってしまうことも考えられます。

フロートガラスをすすめられたからといって、すぐに導入を決定するのではなく、自分たちにとってのメリット・デメリットを冷静に考えた上で決定するのがおすすめです。

フロートガラスの耐用年数

フロートガラスの耐用年数は非常に長く、20年以上使い続けることも可能です。 何らかのトラブルで割れたりヒビが入ったりするまでは、問題なく使い続けられると考えて良いでしょう。

一度導入したら長く使うことが予想されるフロートガラスだからこそ、導入時には慎重に検討してください。

まとめ

フロートガラスイメージ

フロートガラスは、ごく一般的なガラスのことを指す言葉です。 「それなら普通のガラスと言ってくれれば良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、ガラスの種類について知っておけば、交換する際にも迷いにくくなります。

自分たちにとってベストなガラスを、速やかに選択することができるでしょう。

フロートガラスを選択する場合には、ぜひ製品としての特徴やメリット・デメリットについても頭に入れておいてください。 しっかりと考えることが、満足度アップの秘訣となってくれるはずです。

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