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カテゴリー:ガラスの種類・特徴

目隠しをしたい場所のガラスとして用いられるガラスには、デザイン・工法別に様々な種類があります。 この記事ではその中のひとつ、「すり板ガラス」にスポットを当てて紹介しています。

すり板ガラスとは

すりガラスイメージ

別名「すりガラス」「くもりガラス」「ツヤ消しガラス」とも呼ばれるもので、普通の透明なガラスの片面にサンドプラストと呼ばれる加工(金剛砂を当てる)を施すことや、金属ブラシなどをすりつけてガラスの表面に意図的に細かい傷を与えたガラスのことです。

特殊な機械で片面にだけ模様を付けた「型板ガラス」とよく間違えられますが、すり板ガラスは全体的に乳白色なのが特徴です。

加工面には細かい傷が無数に付いているため、加工面に汚れが付くと傷をつたって浸透してしまい、スッキリと落とすことがほとんど不可能になってしまいます。

すり板ガラスはおもに和室の障子などの間仕切りや、インテリアの一部として用いられています。

設置する場所に合わせて、部分的にスリ加工をしたグラデーション加工のあるすり板ガラスをオーダーで製造することもメーカー・業者によっては可能です。

また、趣(おもむき)ある和室にマッチする和テイストな絵柄の入ったすり板ガラスも製造されています。

しかし近年は、すり板ガラスと同様の製造方法ではあるものの、より実用性を高めた「フロストガラス」が主流になりつつあります。 フロストガラスとは、すり板ガラスと同じように表面に傷加工をした後、加工面をフッ酸処理して汚れの付きにくい状態にしたものです。

フロストガラスは、すり板ガラスと比較しても見た目の違いはほとんどありません。そのため見分けることは難しくなります。 しかし、すり板ガラスよりもフロストガラスの方が加工面に触れた際に指紋などが付きにくいという特徴を持ちます。

つまりフロストガラスとは、すり板ガラスが長年抱えていた弱点をカバーする機能を持ったガラスと言えます。

すり板ガラスの特徴

1.厚みのバリエーションは3種類

すり板ガラスは基本的に、2mm・3mm・5mmの厚みから選択できます。 業者によっては、これより多いバリエーションを用意しているところもあります。

2.汚れが落ちにくい

前述のように、すり板ガラスは汚れの落ちにくさが特徴的です。 ガラス表面を削ることで不透明にしてあるすり板ガラスは、凹凸面に汚れが付くとガラスの奥深くまで汚れが入り込んでしまい、なかなか落ちづらくなってしまいます。

強力な洗剤を使っても汚れは落ちにくく、強くこすればかえって汚れが広がり、ガラスを傷めてしまいます。 そのためバスルームや雨風が当たりやすい窓など、汚れや圧力を受けやすい場所のガラスとしては適していません。

3.光が広く拡散するため、内側が見えにくい

すりガラスの家

同じ目隠しガラスでも、型板ガラスなどは光を狭い範囲で拡散させるためぼやけ具合が弱くなりますが、すり板ガラスは広い範囲に光が拡散するため他の目隠しガラスよりも強くぼやけるようになります。

シルエットなどもできるだけ写したくない場合や、光だけは透過させたいような場所の場合には、すり板ガラスが適していると言えるでしょう。

4.強化ガラスにはできない

表面に無数の傷がついた状態のすり板ガラスは、強化ガラスにすることができません。 無理矢理強化ガラスにしようとしても、傷が広がって割れてしまうでしょう。

すり板ガラスの耐用年数

すり板ガラスに限らずガラスそのものには、特定の耐用年数があるわけではありません。ガラスというものは世の中に数ある物質の中でも、とりわけ長い耐用年数だと言われています。

しかし、使用する環境やお手入れ具合によっては、早くに傷んでしまうこともあります。 すり板ガラスを長く使う上でおもに気をつけたいのは、「化学反応」と「日焼け」です。 この2点について、詳しく解説します。

1.化学反応

すり板ガラスの表面に、白い曇のように見える汚れが浮き上がってきたら、経年劣化による化学反応を起こしている可能性があります。

ソーダ石灰が入っているすり板ガラスの場合、ガラスが水分と接することでガラス中のアルカリ成分が溶出してしまい、表面が白く濁るようになります。

この現象は「アルカリ溶出」と呼ばれており、すり板ガラスだけでなくガラス製品全般に見られる代表的な経年劣化です。

このアルカリ溶出が現れたばかりの時に綺麗に拭き取ってしまえば、固着して取れなくなってしまうことはありません。

しかしお手入れの頻度が少なかったり、一見綺麗なガラスに見えても表面では少量の溶出が繰り返されていたりすると、白い雲状になって現れたころには拭いてもなかなか取れず、それ以上綺麗にはならなくなってしまう場合もあります。

すり板ガラスの耐用年数をあえて設定するならば、このアルカリ溶出によってガラスが白く濁ってしまい元の状態に回復できなくなった時、と言えるかもしれません。

2.日焼け

紫外線によるすり板ガラスの日焼けも、経年劣化のひとつと言えます。 住宅の窓や、よく日の当たる場所に使われているすり板ガラスの場合、天気の良い日なら必ず太陽光をさんさんと浴びていることでしょう。

そして太陽光には紫外線が含まれているため、ガラスに含まれているマンガンと鉄分が紫外線エネルギ―による化学反応を起こしてしまいます。 紫外線による化学反応を起こすと、乳白色や透明のガラスでも黒ずんだり薄紫になったりします。この現象が、ガラスの日焼けと呼ばれています。

ガラスの日焼け対策としてできることには、遮熱フィルムを貼ることや、窓用日焼け止めを塗布することなどがあります。 これらは窓の内側にいる人の日焼けを防ぐために施工されることがありますが、ガラスそのものの日焼け対策としても有効です。

ちなみに、このようなガラス特有の日焼け現象を有効利用したものに「フォトクロミック・ガラス」というものがあります。

強い紫外線を浴びるとガラス表面の色は濃くなり、紫外線が弱くなると薄くなるというものです。おもにサングラスなどのガラスとして採用されています。

すり板ガラスを長持ちさせるために

では、すり板ガラスをより長持ちさせるためにできることには、何があるのでしょうか? 具体的な例を2つご紹介します。

1.コーティング剤を使用する

すり板ガラス専用のコーティング剤を塗布することも有効です。 経年劣化や化学反応、日焼けを予防することができます。 また、窓として使用しているすり板ガラスにコーティングするなら、冷暖房の効率をアップすることや、窓に虫がたくさん集まってしまうことを防ぐこともできます。

すり板ガラスのコーティングは、自分で施工することもできます。 ガラスの周りの養生を行い、ガラスの油膜や汚れを徹底的に取り除き、下処理材を塗り、最後にコーティング剤を塗るという流れです。

使用するコーティング剤によって、有効期限の設定があります。期限が近付いたら、再び施工しましょう。

2.お掃除をこまめにする

掃除イメージ

基本的なことですが、やはり日頃のお手入れが重要です。 汚れが付いた時だけでなく、定期的に汚れを落としてあげることが大切になります。

こまめに手をかけてあげることですり板ガラスのコンディションが整うだけでなく、経年劣化や亀裂などの兆候にも気が付きやすくなります。

すり板ガラスのお掃除は、普通のガラスを掃除するように雑巾などを使用するのは適していません。

目の細かいブラシなどで傷のついた面を滑らせるように清掃して水を流し、拭き取りは海綿など高密度のスポンジで水気を吸わせましょう。

その際、自然乾燥はカルキなど水中の成分が傷に定着してしまうため、絶対に避けましょう。

まとめ

すりガラスイメージ

すり板ガラスは、表に細かい傷を付けることで不透明にしたガラスです。 おもに家具や窓に使われています。

基本的に長く使用できるガラスですが、コーティングや日頃のお手入れを行うことで、さらに長く使用できるでしょう。

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