カテゴリー:ガラスの交換・修理
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お風呂のドアガラスはドアが耐えられないほどの負荷をかけたり、ものをぶつけたりすることで案外簡単に割れてしまいます。 たとえば、「つい落としてしまったボトルが床に跳ね返ってドアガラスにひびが入った」なんてことも・・・。 そこで今回は「お風呂のドアガラスの素材」や「うっかり割ったときの修理方法・応急処置」についてまとめました。お風呂のドアが割れて困っている方、必見です。
お風呂のドアガラスはガラス?プラスチック?
お風呂のドアにはめられているドアガラスは、正確には「ガラスの場合」と「樹脂パネルの場合」があります。 ドアによって使われている素材が異なるのは形状や安全性による問題があるためで、主にドアの種類から素材を判断することができます。 以下では、一般的に使われているお風呂のドアの種類・ドアパネルの素材についてまとめました。
開き戸
室内ドアのように右開き、左開きで開けられるドアをいいます。 開閉方法はドアノブタイプやレバータイプなどがあり、使われているドアパネルは「ガラス」が一般的です。
折れ戸
二つ折れ、三つ折れなどがあり、二つ折りの折れ戸が一般的でしょう。ドアの開閉方向は内開き、外開きなどさまざまですが、一般的には特別な理由がない限り浴室側に向かって開く折れ戸が設置されています。 二つ折りの折れ戸では左右上下で合計4枚のドアパネルがはめられますが、主に「樹脂パネル」が採用されています。
引き戸
レール上を水平に開閉できるものをいいます。引き戸ではドアフレームが中断にもある場合「樹脂パネル」が使用されやすく、四角形のフレームで1枚もののパネルの場合は「ガラス」が使われるケースもあります。
このようにドアの種類によって使われるパネルの素材は異なりますが、以下ではそれぞれの素材の特徴をまとめました。
ガラス
樹脂パネルにはない高級感や透明感がでるのが特徴です。お風呂のドアでは曇りガラスや強化ガラスが使用される場合もありますが、強化ガラスとなると取り付けや交換にコストがかかります。
また、ガラスは樹脂パネルにと比べても全体的に高価なものが多くなっています。高いデザイン性を持ちますが強化ガラスでないかぎり強度が低いため、取扱いには十分な注意が必要です。
樹脂パネル
衝撃に強くガラスに比べると軽量であるのが特徴です。また、水切れが良いためガラスと比べると水気が目立ちにくく、コストも低いものが多くなっています。
自宅のお風呂に「ガラス」と「樹脂パネル」どちらの素材が使われているか確かめるには、まずドアの種類を確認しましょう。開き戸の場合はガラスが使われている可能性が高くなり、折れ戸・引き戸の場合は樹脂パネルが使われている可能性が高いと言えます。
また、目視で確認できない場合はパネル部分をデコピンの要領で弾き、音で判断してみましょう。ガラスの場合はマグカップやお皿を弾いたときようにやや高い音が鳴りますが、樹脂パネルの場合はプラスチックを弾いたような音が鳴ります。
自分で修理は行えるのか
お風呂のドアガラス(または樹脂パネル)が割れてしまった場合、ドア枠からドアを取り外すことで修理が可能です。 お風呂のドアにはほとんどの場合、「非常時用の取外し方」といったステッカーが貼られているので、説明通りの手順でドアを取り外しておきましょう。ドアを取り外したあとの大まかな手順としては、
- ドアパーツを分解する
- 割れたドアパネルを取り外す
- 新しいドアパネルをフレームにはめる
- パーツを組立てドアを戻して完了
となります。以下で詳しい手順を確認していきましょう。
用意するもの
- ドライバー
- 新品のドアガラスパネル(樹脂パネル)
- 滑り止めがついた軍手
お風呂のドアガラスの修理方法
- 取り外したドアのレールパーツ、ネジキャップなどを外す
- フレームを固定しているネジを全て外す
- 換気口パーツやフレームを外し、割れたガラスパネルを取り外す
- 新品のガラスパネル(樹脂パネル)をはめる
- 分解したネジやパーツを組立て、ドア枠に設置したら完了
修理するときの注意点
- 落下やケガを防ぐため、作業時は必ず滑り止めがついた軍手を着用する
- 新品のパネルは予め適したサイズのものをホームセンターなどで購入しておく(ホームセンターでは購入したガラスや樹脂パネルを希望のサイズにカットしてもらえます)
お風呂のドアガラスの修理はドアを一度分解することで修理可能です。しかし、パネル交換後の組立てや設置にミスがあると入浴時の水漏れの原因となるので注意しましょう。
また、ドアの取外し・運び出しなどでは落下の危険性もあるため、個人で行う場合は必ず大人二人で行うようにしてください。部品の分解や適したパネルの調達が難しいと感じた場合は、無理な修理を行わず修理業者へ依頼するのが安心です。
お風呂のドアガラスの修理費用はいくら?
お風呂のドアガラスを業者で修理してもらう場合、使われている素材やサイズによって修理費用が異なります。以下では、修理費用の目安を素材・サイズ別でまとめました。
ガラスのドアパネル修理費用
透明ガラス(5mm)
40cm×40cm・・・17,000円
90cm×90cm・・・20,000円
90cm×120cm・・・23,000円
90cm×180cm・・・26,000円
曇りガラス(2mm、4mm、6mm)
40cm×40cm・・・14,000円
90cm×90cm・・・17,000円
90cm×120cm・・・20,000円
90cm×180cm・・・23,000円
樹脂パネルのドアパネル修理費用
40cm×40cm・・・17,000円
90cm×90cm・・・20,000円
90cm×120cm・・・24,000円
90cm×180cm・・・30,000円
お風呂のドアガラスが割れた時の応急処置
「個人で修理するのは面倒」「分解や組立てが不安」と感じた場合、ドアガラスが割れたままで入浴するのは心配ですよね。 そこで、業者に修理してもらえるまでの期間にできる応急処置の方法をご紹介します。
用意するもの
- 養生テープ
- アクリル板や下敷きなど(割れている範囲に応じて選ぶ)
割れたドアガラスの応急処置の手順
- 割れている場所に浴室側からアクリル板や下敷きをあてる
- 板とドアパネルにすきまができないよう板の全辺を養生テープで留めていく
- 脱衣所側から割れている場所全体に養生テープを貼る
- ドアを閉めた状態で浴室側からシャワーをかけ水が漏れなければ完了
注意点
ドアの割れが広がる可能性がある場合はホームセンターなどでアクリル板を購入しましょう。 小さなひびなど、割れが軽度な場合は下敷きやクリアファイルなどの簡易的なものでも代用できます。
ただし、ひびは少しの衝撃で広がる可能性があるため、応急処置後は少しでも早く修理ができるよう専門業者へ速やかに修理依頼を出しておきましょう。 また、応急処置は長く放置すると水漏れの原因となります。 修理までに1週間以上の日数がかかる場合などは養生テープを貼り替えるなどして、水漏れが起きないよう注意してください。
そのほか、ドアガラスを再び割ってしまわないためにもドアの近くには落下しやすいもの・転倒しやすいものを設置しないでおくのが安心です。
まとめ
お風呂のドアガラスは通常の使用であれば突然割れてしまうようなことはありませんが、誤って衝撃を加えたりものをぶつけたりすることで簡単に割れてしまいます。最後に、お風呂のドアガラスが割れたときの対処として大切なポイントをおさらいしましょう。
- お風呂のドアパネルは「ガラス」もしくは「樹脂パネル」の場合がある
- 使われている素材はドアの種類によって違う
- 素材を確認するときは音でも確かめることができる
- 自分で修理するには「ドアの取外し」「分解」「組立て」が必要
- 修理が困難な場合は専門業者へ依頼するのがおすすめ
- お風呂のドアガラスの修理費用はパネルの素材、サイズによって違う
- 一時的な応急処置にはアクリル板と養生テープを使用しよう