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カテゴリー:ガラスの交換・修理

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住宅購入や注文住宅などで出窓を検討している方は多いのではないでしょうか? 洋館やカントリータイプの住宅では出窓は必須とも言える構造なので、いざ付けるとなれば面数やデザインをしっかり検討しなければいけません。 ここでは、出窓の種類や窓の基礎知識について詳しく解説します。ぜひ出窓選びに役立ててください!

出窓とは

出窓のイメージ

出窓と聞いたとき、大半の方が「出っ張ってる窓のことだよね?」とイメージを膨らませますが、この認識は間違いではありません。 しかし、一言で出窓といっても厳密にはいくつもの種類や組み合わせ方があり、アイデア次第でさまざまな機能を付与させることも可能です。

一般的に、出窓とは建物の外壁よりも外側に張り出た窓をいいます。面数は少なくて3面、多くて5面以上とバリエーションに富んでいて、窓の形状は「はめごろし窓」や「引き違い窓」などいくつかの種類に分類できます。

また、内装では天板が敷かれるのが一般的ですが、これは床上30cm以上、張り出す長さが50cm未満であれば床面積としてはカウントされないと建築基準法で定められています。

以下では出窓のデザインや種類にどのようなものがあるのかまとめました。

台形出窓(角型出窓)

台形出窓とは、名前の通り張り出した窓の形状が台形(もしくは角型)になっている出窓をいいます。外観では四角い箱状の窓がついているようなイメージです。 和風・洋風どちらの住宅でも合わせられるデザインで、スタンダードな出窓と言えるでしょう。台形出窓の場合、窓の面数は3面です。

三角出窓

三角出窓とは三角形に張り出した出窓をいいます。廊下や洗面所などの小さなスペースで造られることが多く、最低限のスペースで出窓を造られることが魅力です。 主に空間の隅を使って造られることが多く、床から天井まで縦一面に三角形の出窓を張り出すことで採光を確保できます。

弓形出窓(ボウウィンドウ)

弓形出窓とは半円形の曲線状に張り出した出窓をいいます。洋館などで採用されやすく、デザイン性が高い点が魅力です。 面数を増やすほどきれいなアーチ状の出窓となりますが、少なくて3面から造ることができます。よく見かける弓形出窓としては、4面もしくは6面が一般的です。

トップライト出窓

トップライト出窓とは、出窓の屋根部分にガラスをはめた出窓をいいます。天窓と同様の要領で採光を確保しやすく、その他の出窓とも組み合わせが可能です。

ハーフ出窓

ハーフ出窓とは張り出す奥行きを抑えた出窓です。手が届きにくい高所やキッチンの奥などで造られやすく、一般的な窓にデザイン性を追加したい場合に最適です。 張り出す奥行きが小さい分、弓状出窓や三角出窓にはしづらい傾向がありますが、台形出窓やトップライト出窓とは組み合わせ可能です。

出窓で使われる窓の開閉方法

出窓のイメージ

出窓の形状だけでなく窓の開閉方法にもいくつかの種類があります。以下では、出窓で使われる窓の開閉方法を確認していきましょう。

上げ下げ窓(ハングウィンドウ)

2枚の窓を上下にスライドすることで開閉する窓をいいます。 同時に2枚の窓が動くタイプはダブルハングと呼ばれ、上げ下げ窓の中では最も選ばれやすいでしょう。 窓の開閉に前後の場所を必要としないため、小さな出窓や隣家との距離が狭い場合にもおすすめです。

滑り出し窓

窓枠の縦もしくは横を軸として、窓枠に沿って窓を傾ける要領で開閉する方法です。 滑り出し窓には縦・横があり、縦滑り出し窓では上下の窓枠を土台として窓が横向きに開閉します。開閉する角度を調節することで風の入りや抜けを調節しやすい点がメリットです。

また、横滑り出し窓は左右の窓枠を土台として、ひさしのように前後に開閉します。雨を入れることなく通風を確保できるのが横滑り出し窓のメリットと言えるでしょう。

内倒し窓

部屋の内側に倒すタイプの窓をいいます。外からの風を取り入れやすく開閉が容易なことから、水回りや手が届きにくい高所などに設置されています。

外倒し窓

部屋の外側に倒すタイプの窓をいいます。部屋の空気を外へ流しやすいため、換気を目的として高所に設置される傾向があります。

開き窓

欧米でよく見かけられるタイプで、左右どちらかを軸にしてドアのように開閉できる窓をいいます。 一般的には片面外開きが使われますが、窓のサイズによっては2枚の窓を合わせて両開きにもできます。また、開き窓の上部に半円窓を合わせるなど、デザインもしやすい特徴があります。

ツーアクション窓

内倒しと内開き、外倒しと外開きなど、2種類の開閉が可能な窓をいいます。換気や通風など目的に応じて開閉方法を変えられ、掃除をしやすい点が特徴です。

オーニング窓

縦に並んだ複数の横滑り出し窓をハンドル操作で全て同時に開閉できる窓をいいます。

はめごろし窓(フィックス)

開閉できないガラス窓をいいます。採光を目的として用いるため出窓全面にはめごろし窓を採用することはありませんが、ガラス枚数が多い出窓などでは、防犯目的から一部分をはめごろし窓にするなどの方法もあります。

防音に強い出窓とは

ピアノを弾く親子

窓の防音対策では、以下の2つのポイントを意識しましょう。

  • 窓の面数・繋ぎ目をできるだけ少なくすること
  • 防音に特化した窓ガラスを選ぶこと
  • 防音サッシを選ぶこと

出窓はデザイン上複数の面を繋げることも多い場所ですが、窓の面数を減らして繋ぎ目を少なくすることで、接合部からの音漏れを防ぎやすくなります。 とはいっても、出窓はデザイン性が高い部分ですから、「好みのデザインを優先したい!」という方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、防音に特化した窓ガラスです。

防音ガラスは防音合わせガラスとも呼ばれ、2枚のガラス間に音の振動を吸収する中間膜を挟むことで防音効果が高められています。 優れた遮音効果を持つため家の中で発生する音や外からの音を遮音できるのが大きな魅力です。

また、防音サッシとは2重のサッシで窓ガラスの隙間をなくし、機密性を高めたサッシをいいます。これを防音ガラスと合わせて使用することで、優れた防音効果を発揮できるでしょう。

二重窓の出窓の特徴

防音ガラスは、別名二重窓(ペアガラス)とも呼ばれています。 二重窓は名前の通り窓ガラスが二重になっているものをいい、防音ガラスのほか以下のような種類があります。出窓に使用したときのメリットと合わせて見ていきましょう。

遮熱高断熱複層ガラス

室外側のガラスに金属膜をコーティングしたガラスをいます。夏の日差しを約60%カットし、夏場は冷房効果を高められると言われています。 また、紫外線をカットできるため、インテリア小物や出窓の床部分の日焼け・色あせを防ぐことができます。

高断熱複層ガラス

室内側のガラスに金属膜をコーティングしたガラスをいいます。 日光の熱を取り込んで逃がさない特徴があるため、冬場は暖房効率を高められます。北側の冷える出窓や寒冷地などで使用すると高い効果を発揮できるでしょう。

複層ガラス

2枚のガラスの間に中空層があるガラスをいいます。1枚の窓ガラスに比べて約2倍の断熱効果を持つことから室内側のガラス面が冷えにくく、結露の発生を防ぐことができます。

真空ガラス

2枚のガラス間に約0.2mmの真空空間があり、金属膜がコーティングされたガラスをいいます。ガラスの厚みが薄く高い断熱効果を発揮するのが大きな特徴です。 一般的な1枚の窓ガラスに比べると断熱効果は4倍と言われているため、複層ガラス以上の結露対策ができるでしょう。

まとめ

出窓のイメージ

出窓はデザインによって異なる機能性を持ちます。リフォーム、引越し、注文住宅などを検討している方は、この記事を参考に出窓のデザインを考えてみましょう。最後に、出窓や窓の選び方に重要なポイントをまとめました。

  • 出窓は目的に応じて機能性やデザインを組み合わせられる
  • 窓の開閉方法は目的に合わせて選ぼう
  • 防音に強い出窓なら防音ガラス(防音合わせガラス)を選ぼう
  • 二重窓の出窓なら高い断熱効果があり、結露対策にもなる
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