カテゴリー:ガラスの手入れ・メンテナンス
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窓ガラスやガラス戸など、家の中には案外多くのガラスがあります。毎日のように見ているガラスは古くなっていってもなかなか気が付きにくいものです。
しかし、劣化したガラスを使用し続けていると事故やトラブルの元になりかねません。ガラスにも劣化や寿命があるため、古くなったら適宜交換する必要があります。
今回の記事では、ガラス交換のタイミングや交換する理由などを紹介していきます。
窓ガラスの寿命はどのくらい?
ガラスは化学変化を起こさない無機物とされており、寿命はとても長く、基本的には100年以上保つといわれています。
そのため、適切なメンテナンスを定期的に行っていれば、理論上は世代を超えて交換しなくても良いのです。しかし、ガラスは傷がついたら途端に強度が落ち、わずかな衝撃で割れてしまう恐れがあります。
触ってへこみを感じるような傷がついた場合、人がぶつかったり地震が起きたりしたときに割れやすくなってしまうのです。傷がついたらガラス交換のタイミングと考えたほうが良いでしょう。
また、雨風に当たる窓ガラスでは、太陽光とガラス内部の温度差によって熱割れが起きることもあります。金属の網が入っている窓ガラスでは、網が錆びて膨張しガラスが割れることも珍しくありません。
このように、ガラス自体は長寿命の素材でも、周りの環境などさまざまな要因によって理論上よりも早く寿命が来ることを覚えておきましょう。
掃除しても前ほど透明度がなくなったら換えどき
ガラスをピカピカに磨いてキレイにしたとしても、前ほどガラスに透明度が感じられなくなったら換えどきです。
ガラスには目に見えない細かい傷がつくことがあり、それが原因で曇りガラスのように透明度がない状態になります。ガラスに細かい傷がつく原因はガラスの手入れであることも多いので、ガラスが曇るのは実は仕方のないことなのです。
洗剤によってはガラスを傷めてしまうものもあり、ガラスの手入れをするときには少なからず布などで表面をこするため、どうしても目の細かいヤスリで磨いたような状態になってしまいます。
しかし、逆に手入れを怠っていても汚れが蓄積され、ガラスに負担をかけてしまう原因となるのです。ガラスの汚れはたまるとだんだんと落としづらくなっていき、汚れを落とそうと力を入れるとさらに表面を傷付ける恐れが出てきます。
ガラスは消耗品と考え、適宜交換することが大切です。
部屋をより快適にしたいときもガラス交換を
家の中に夏は暑すぎて冬は寒すぎる部屋があれば、窓ガラスの遮熱性に問題があるのかもしれません。窓ガラスの中には特に遮熱効率の良いものもあります。
もしも部屋に断熱性がないと感じたら、快適な家づくりのためにも窓ガラスを交換することをおすすめします。遮熱性に優れた窓ガラスは省エネ効果も期待でき、ガラス交換の費用が一時的に発生したとしても光熱費が長期的に見てお得になるでしょう。
また、家を建てた当初に遮熱効果のある窓ガラスを入れたという人でも、最新の遮熱性の窓ガラスを導入することで省エネ効果を上げられる可能性があります。技術はどんどん進化しているため、昔のものに比べて最新のものは遮熱効率が上昇しているからです。
さらに、窓ガラスの進歩は遮熱性だけにとどまらず、耐久性や耐候性にも影響していると考えられます。ガラス交換することで部屋だけではなく、生活そのものが快適になることも多いです。
ガラスは生活環境に合わせても替えたい
窓ガラスは生活と結びついたものなので、家族の成長とともにガラスも適宜交換しておくと良いでしょう。子どもがまだ小さなうちは泣き声や叫び声が気になるため、防音効果のある窓ガラスを選択するのがおすすめです。
子ども部屋の窓ガラスは子どもがまだ幼いうちは透明なものでも大丈夫ですが、思春期になると曇りガラスに換えたほうが良いこともあるでしょう。
高齢になると暗い場所ではものが見えづらくなるため、窓ガラスを高透明なものにすることで部屋の明るさを上げることができます。
ライフスタイルに合わせて窓ガラスを交換すると、人生で少なくとも3~5回程度は換える必要があるでしょう。
地震大国だからこそ窓ガラスを見直しておきたい
日本は自然災害が多く、特に地震は日常的に起こるものです。地震の大きさによっては窓ガラスが割れてケガをする恐れもあります。
劣化が進んだ古いガラスでは割れが起きやすくなります。一刻を争うときに散らばった窓ガラスによって身動きが取れず、避難が遅れるということも考えられるので、自分や家族の安全のためにも窓ガラスの交換について今一度真剣に考えていきましょう。
ガラスは寿命が長いものの、使っているうちに割れたり曇ったりすることがあります。また、窓ガラスには遮熱や防音、プライバシーを守るといった働きもあるので、住環境を整えるためにも気を使っておきたい部分です。窓ガラスは適切なタイミングで交換していきましょう。
まとめ
窓ガラスには厳密には交換しなければならない寿命というものはありませんが、古くなってきたり傷がついたりしたら交換した方が良いでしょう。
古くなってきた、という判断は難しいかもしれませんが、前より見えにくくなってきたら換え時です。
見えにくくなるということは、もろくなってきていたり、細かな傷が入っていたりする場合があります。
そうしたときはガラスの交換を検討しましょう。