カテゴリー:ガラスの手入れ・メンテナンス
目次
ガラスには、そのほかの素材にはない特徴が多くあります。 光や視線を透過するほか、非常に長く使える素材としても知られています。
機能性ガラスの登場でより使い勝手が高まっているだけではなく、デザインガラスでより華やかな雰囲気作りにも役立ってくれています。 私たちの生活にとって、非常に身近な素材だと言えるでしょう。
しかしガラスには、「汚れが目立ちやすい」というデメリットもあります。 特に気になるのが人間の「指紋」。ではないでしょうか。 ガラスについた指紋が目立ちやすい理由、そして効率よく除去するための秘訣を紹介します。
ガラスの指紋が落ちにくい理由は
子どもが外を見つめるために窓ガラスに張り付いた後や、前夜にお水を飲むために使ったガラスのコップを少し時間をおいてみると、触った部分にくっきりと指紋が残っていることに気付く方も多いはずです。 付着した瞬間よりも、少し時間が経過してから気になることが多いものです。 「きれいだから大丈夫」と安心していたのに、来客時にビックリ!なんてこともあるのではないでしょうか。
ガラスに付いた指紋が目立ちやすい理由には、指紋の仕組みが関わっています。
指紋がつく理由とは?
指紋とは、手の表面にあるシワの模様のことを言います。 人が触れたさまざまな場所に指紋が残るのは、皮膚の表面には常に微量の汗が分泌されているためです。 この汗の働きにより、人は皮膚の表面を守り、そして物をつかみやすくしています。
この汗がインクのような働きをして、あらゆるものの表面に指紋を残すという仕組みになっています。 適度な油分が含まれているために、汗の水分が蒸発した後も、物の表面に汚れがとどまり続けます。
なぜガラスの表面の指紋は目立つの?
指紋がつくのは、ガラスだけとは限りません。 つかんだものや手で触れた場所など…さまざまな場所に残っているはずです。 しかし、これらの場所と比較すると、ガラス面に付着した指紋は非常に目立ちやすいという特徴があります。
なぜガラスの表面の指紋が目立つのかというと、ガラスが透明だからです。 ほかの素材と違い、ガラスの裏まで見通せてしまうために、指紋汚れが目立つという仕組みになっています。
油汚れは、適切な方法で除去しなければ、なかなかきれいに落とせないもの。 ガラスの場合は「落としきれずに広がった汚れ」も目立ちやすいからこそ、「きれいにするのが難しい!」と感じやすいのです。
ガラスの指紋を落とすにはクエン酸がおすすめ!
ガラスの指紋汚れは、確かに目立ちやすいものです。 しかし正しい方法さえ頭に入れておけば、効率よく除去し、ピカピカの状態を保つことができます。 では具体的に、ガラスに付着した指紋汚れはどのように落とすべきなのでしょうか。
クエン酸で分解除去しましょう
指紋汚れをただそのまま水拭きしても、汚れが周囲へと広がるだけ。 全体的に白く曇ったようになり、決して美しい仕上がりとは言えません。
水で拭くだけでは、指紋に含まれる油分を完全に除去できないため、このような事態になってしまいます。
ここで準備したいのが「クエン酸」です。 クエン酸とは、梅干しやレモンを食べたときに「酸っぱい」と感じる元となるもの。 酸性の性質を持っており、アルカリ性の汚れとよく反応します。
皮脂汚れと共に、ガラスに付着したくもりや水垢などの汚れも効率よく除去できますからぜひ試してみてください。
クエン酸は、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップなどでも購入可能です。 売り場を覗いてみるとさまざまな種類がありますが、清掃に使う場合は安価な「工業用クエン酸」で充分です。
住宅のほかの場所でも幅広く活用できるお掃除アイテムですから、ぜひ準備してみてください。
クエン酸が持つパワーで、家じゅうをピカピカにできるでしょう。
汚れが気になったらすぐに掃除!
毎日の生活に身近なガラスだからこそ、「指紋汚れを残さない」というのは難しいことです。
特に幼い子供と一緒に生活している場合、「子供が触って、あっという間に指紋汚れでベタベタに…」なんて事態にもなりがちです。
指紋汚れが気になったら、できるだけ早い段階で除去することをおすすめします。 クエン酸を使えば、あっという間にガラスをピカピカの状態に戻せますから、お掃除グッズと一緒にセットにしておきましょう。
具体的なガラスの指紋の落とし方
では具体的に、ガラスの指紋はどのように落とせばよいのでしょうか。 手順を紹介していきます。
クエン酸水スプレーを作る
まずお掃除に欠かせない、クエン酸水スプレーを作りましょう。 材料は以下のとおりです。
- スプレーボトル
- 水100ミリリットル
- クエン酸小さじ1/2杯
スプレーボトルにクエン酸を入れたら、水を加えてよく溶かします。 これでクエン酸水の出来上がりです。
ガラスの表面にまんべんなくスプレーする
汚れが気になる部位に、まんべんなくクエン酸水をスプレーします。 汚れとクエン酸水をなじませたあと、きれいな布で拭きとりましょう。
たったこれだけの手順で、窓ガラスはピカピカになります。
知っておきたいコツ3つ
窓ガラスをきれいにするために、知っておきたいコツは以下のとおりです。
- 汚れに気付いたときに素早く掃除する
- ガラス掃除に適した布を使う
- 柔軟剤で仕上げるのもおすすめ
ガラスを常に美しく保つためのコツ1つ目は、汚れを溜め込まないことです。 大掃除のような大掛かりな清掃ではなく、汚れが気になったタイミングでこまめに掃除することで、きれいな状態をキープしやすくなります。
また一生懸命ガラスを磨いても、清掃に適していない布を使った場合、あまり効果を実感できないケースもあります。
マイクロファイバーや窓ガラス清掃専用の布地を用意するのがおすすめです。 非常にスムーズにお掃除を完了できるでしょう。 安価に販売されているものも多いですから、ぜひチェックしてみてください。
また「せっかくきれいにしたガラスをキープしたい!」というときには、柔軟剤を入れた水で仕上げると良いでしょう。 200ミリリットルの水に、小さじ1杯の柔軟剤を加えます。 窓にスプレーした後に、乾いた布で拭きとります。
柔軟剤に含まれる成分が静電気を抑えるため、ガラスに埃が付着することを防ぐ効果が期待できます。
クエン酸できれいにならないしつこい指紋汚れには?
クエン酸水スプレーでガラスを清掃しても、なかなか指紋汚れを除去できない場合は、より汚れ除去効果が高いアイテムを用意しましょう。
- セスキ炭酸ソーダ
- 消毒用エタノール
お掃除アイテムとしても知られるこれらのアイテムは、指紋除去能力にも優れています。 しつこい汚れに悩んでいるときには、ぜひ活用してみてください。
消毒用エタノールを窓ガラスに使用するときには、窓周辺のそのほかのパーツにつかないよう、注意しましょう。
まとめ
大きな窓ガラスを、アクセントとして採用している住宅も増えてきています。 また涼しげなガラス製のインテリアは、非常に人気が高いもの。 何かと汚れが目立ちやすい場所ではありますが、ぜひこまめに清掃して、美しさをキープしたいところです。
ガラスのお掃除には、「大変!」というイメージを抱く方も多いかもしれませんが、適切なアイテムを正しく活用することで、きれいな状態をキープしやすくなります。
ガラスの美しさは、ピカピカだからこそ際立つもの。 それぞれの汚れの特徴を頭に入れた上で、効率の良いお掃除を実践してみてください。