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カテゴリー:ガラスの種類・特徴

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入浴中はお風呂場の鏡が曇ってしまいますし、雨の日に車の運転をするとフロントガラスが曇りがちだったりします。共通している条件は「湿気」です。自然条件なのでどうしようもないことだと思われるかもしれませんが、「曇らないガラス」や「曇らない鏡」があります。ここでは、曇らないガラス・曇らない鏡の仕組みとその種類や用途について紹介していきます。

曇らないガラスの仕組みは?用途に合わせて選ぼう!

ガラスが曇る一番の要因は「湿度」です。寒い日に車内でヒーターをつけると、フロントガラスが真っ白になってしまうことがあります。それは、車内の湿度が高く、車内と車外の気温差が大きいという条件が揃った時に曇りが生じます。窓ガラスやお風呂の鏡も同様です。

ガラスが曇るのを防ぐ方法は大きく分けて2つあります。

1つ目は、ガラス自体に親水性の物質をコーティングしておく方法です。「酸化チタン」を利用したガラスは、普通のガラスと比較して曇りづらい性質を持っています。それは、酸化チタンが「超親水性」と呼ばれる性質を持っているためです。ガラスの曇りの正体は表面についた無数の水滴で、その水滴が光を乱反射させていることが原因で起こります。つまり、この水滴がなくなれば、ガラスが曇ることはなくなります。それを可能とするのが、「親水性」と呼ばれる性質です。親水性とは、表面に水が水滴となってつくのではなく、物質の表面に薄く広がる性質を言います。薄く広がることで乱反射を防ぎ、曇りが解消されます。強力な親水性である「超親水性」の性質を持っているのが酸化チタンなのです。

2つ目は、曇り止めスプレーを使用する方法です。車のフロントガラスなど、張り替えが難しい場所のガラスには、スプレーで対応することもできます。曇り止めスプレーには、親水性のポリマーが含まれているため、鏡の表面にうっすらと親水性のある膜を張るような効果があります。ただし、スプレーの効果は長く続かないので、定期的に使用しなければなりません。今あるガラスを張り替えることなく防曇を施すことができる手軽な方法ですが、根本的に曇らないようにするためには、酸化チタン配合ガラスなど、防曇性が高いガラスへの張り替えをおすすめします。

曇らない鏡の仕組みは?用途に合わせて選ぼう!

曇らない鏡の仕組みも、曇らないガラスと同様、酸化チタンでコーティング加工することで曇らない仕組みになっているものが多いです。ですが、温泉やホテルなどでは、別の仕組みになっている鏡を採用しているケースもあります。それは、鏡に「ヒーターを内蔵する」方法です。鏡に曇りを発生させるもう1つの要因は温度差です。空気中に含まれる水蒸気は、一定の気温より下がると液体となり、水滴となって曇りにつながります。よって、鏡の温度を室温よりも高くすることで、水蒸気が鏡と接しても液体にならずに曇りを防ぐことが可能になります。ただし、加温するには電気工事が必要となりますので専門的な技術が必要です。

家庭用のお風呂に設置している鏡などには、親水性のポリマーがコーティングされている鏡が一般的に使われていますので、ある程度は曇りを抑える効果が期待できます。しかし、油膜や汚れが表面に付着するとコーティングの効果が発揮されにくくなりますので、表面をキレイに保つお手入れが防曇につながります。

それでも曇ってしまうはどうすればいいの?

スプレーを使用しても曇りが軽減しないのであれば、ガラスや鏡の表面に細かなキズが生じていて、表面にコーティングの膜がうまく張れなくなっていることで効果が薄くなっている可能性があります。また、表面に親水性コーティングを施したガラスや鏡であっても、その効果は永久ではありません。

もし、定期的なお手入れなどの対策を行っているにも関わらず、曇りが生じてくるようであれば、ガラスや鏡の張り替えを検討しましょう。酸化チタンには、超親水の性質に加えて、光によって汚れを分解する性質もあります。「光触媒」と呼ばれるこの効果を発揮するためには、紫外線が必要です。酸化チタン加工のガラスや鏡の導入を検討されているのであれば、設置予定場所で十分な紫外線を確保できるかどうかも重要なポイントになります。

まとめ

曇らないガラスや鏡に交換する場合は、ガラスの専門業者に依頼しましょう。曇り止めスプレーによるコーティングでも一時的な防曇は期待できますが、その都度スプレーを使用する必要がありますし、根本的な解決にはなりません。一言で防曇ガラス・鏡といっても種類はたくさんあります。ガラスの専門業者に相談して、適したガラスや鏡を選んでください。

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